人生を俯瞰してみる技術

潜在意識からのメッセージを読み解く際、とても大切なポイントがあります。

それは、『人生を俯瞰してみること』です。

 

人生を俯瞰してみる技術がないと、目の前で起きた現実と感情に振り回されてしまいます。

ひどい仕打ちを受けたり、嫌な思いをする出来事があると、人はそれを否定的にとらえます。

そして「あの人が〇〇だからこうなった!」と誰か(あるいは環境・社会・景気などもっと大きな何か)のせいにしたり、

あるいは「私がいけなかったのかも」と自分のせいにしたりして、気持ちを抑えがちです。

 

 

でも、自分を含めた誰かや何かのせいにしても、根本的なところは変わりません。

変わらないから、何度も同じような目にあったり、嫌な思いをしたりするんですよね。

 

 

そういった出来事を現実化する潜在意識の意図を知るには、どうすればいいのか?

それは、人生全体を通して、成長のプロセスを知っておくことです。

成長のプロセスは、こんな山登りの図のようになります。

右にどんどん進んでいると、あるとき左への方向転換が必要になります。

この方向転換をするときに、嫌な思いをしたり、思い通りでない現実が起きたりするんです。

 

 

昨日のブログ『メッセージの読み解き事例』に書いた女性の場合、人から「人間だと思っていないような態度」をとられました。

そのとき彼女は、「自分のレベルが低いから、ちゃんと扱ってもらえなかったんだ」と、自己否定しています。

相手を責めるのではなく、自分を責めて逃げることで争いを回避する。

それが、これまでのやり方だったんです。

 

 

実は、このやり方は、これまでの彼女にとって正解でした。

嫌なことがあったとき、それを相手のせいにしていたら、自分は成長できませんよね。

「自分にも悪いところがあったんじゃないか」と考えることで、向上心と問題解決能力が養われました。

だからこそ、彼女は人との接し方が素晴らしく、所作も美しく、一緒にいてとても心地よい女性です。

 

 

ただ、そのやり方を続けていると、方向転換の時期がきます。

自分を責めるのをやめて、『自分を大切にする』という方向への転換です。

だから、理不尽な扱いを受けたときに泣き寝入りをするのではなく、

自分を守るために毅然とした態度で、相手に立ち向かうという選択が、できるようになります。

 

 

今は方向転換の時期だと俯瞰してみることができれば、それまでとは違う行動をとることができます。

そして、潜在意識の望む方向転換を読み取って、新しい方向へ進んでいくときは、面白いくらい現実がスムーズに進むんですよね!

潜在意識の追い風を受けているかのように!

 

 

昨日のブログで、『「自分のレベルが低いから、ちゃんと扱ってもらえない」などと、考える必要はありません』という文章の後に、”この点はちょっと注意が必要です”と書き加えました。

それは、彼女が進む方向からみて、「考える必要はない」という意味だからです。

つまり、彼女と逆に、「自分は正しい。それを受け入れない周りが間違っている!」という生き方をしてきた人がいたとしたら?

その人の方向転換は、「ちゃんと扱ってもらえないのは、自分のレベルが低いからかもしれない」と考えてみるところから始まるかもしれないからです。

 

 

以前、すごく頑張っているクライアントさんがいて、私は「もうすこしゆとりをもって、周りを見て」と何度も話していました。

そんなときお茶会に参加して、私が他の方に「もっと仕事に集中すると良いですよ」というのを聞いて、「まったく逆のアドバイスをしてる!」と驚いたそうです。

その方は私が、誰に対しても同じようなアドバイスをしていると思っていたらしいのです(笑)

 

 

結局、今、どっちからどっちへの方向転換をしているのか?を見極めることなんですよね!

人生を、今、起きている現実だけで見るのではなく、山登りの図を意識して、

「方向転換に入ったところだから、こんなにトラブルが起きてるんだな」とか

「これまでこういうやり方だったから、次は逆のやり方かな」とか

「そろそろ、方向転換を抜けつつあるな」とか。。。

そんな風に全体を俯瞰してみると、ブレずに行動できるはずです。

 

目の前のできごとだけを見ずに、人生の全体を意識してみると良いですよね!

そのときは、山登りの図を忘れずに\(^o^)/