【岩手・花巻他】温泉&夫婦ドタバタ旅3日目

旅行最終日の朝、私の怒りが爆発しました!

夫は毎朝、オンラインで笑う会『笑いのパンデミック』を主宰しています。

朝7時からと8時から、オンラインで1分間大笑いをし、その後、いろいろな話をする会です。

 

 

旅館の朝食が8時だったので、私はその前に温泉に行って戻ってきました。

いつもなら、約束の時間は守ろうとする私ですが、彼が8時の『笑いのパンデミック』に参加して、少し遅れて朝食に行っても大丈夫だろうと思っていました。

彼も予定があるときはいつも、1分間の大笑いだけして「急ぐから」と誰かにホストを託して終了することを知っていたからです。

 

 

ところが、この日は、私がすぐ朝食に行けるように準備して待っているにも関わらず、話をやめないのです。

前日の夜、オンライン講演会をした方が参加していたので、その人に声をかけて感想を求めるところまでは仕方がないと思ったのですが、その後も、他の人にあれこれ話しかけて、終わらせる気配がありません。

10数分過ぎてから、私の怒りを感じたのか「奥さんが怒るから」と言って退出する始末です。

 

 

これは、一体何なんだと思いました。

なぜ、意味もなく私の時間を無駄にするの?

自分がみんなに慕われているところでも見せたいのかしら?

そんなことは、いつも丸聞こえで知っているし、旅館の人が支度して待ってるときにするようなことじゃないでしょう!!

実際、部屋を出る際に、朝食を促す電話がかかってきました。

 

 

そこで私は、不機嫌さを彼にわかるように表現することにしました(^^;>

扉やふすまの開け閉めもわざわざ音を立て(ピシャっとね)、朝食でも必要なこと以外何一つ話さず、「私は怒っています!」を表現をしていたのです(笑)

でも、実は心の中にはとても冷静な自分がいたんですね。

 

 

9時半にチェックアウトして宿を出て、バスで新花巻駅に向かう途中「何に対して怒っているのか」を話しました。

これ以上長引くと旅行がつまらないと思ったからです。

彼も悪かったと思ったようで「ごめん」と謝り、解決です\(^o^)/


※2人の写真があまりないので、以前、渋谷で撮った写真を^^

 

昔の私は「彼には必要なことだろうから、待たされても我慢しなきゃ」と良き妻らしきものを演じたりもしましたが、それが何度も重なるので「いい加減にして!!」と爆発していました。

自宅で、待たせている相手がいないなら、私も他にすることがありますが、旅行先で3分で終わると思っていたことが、いつ終わるかもわからず待たされるというのは、ストレスです。

そういう、自分の微細な感情に気づいて、客観視しながら表現できるようになったことが、ちょっと楽しかったです\(^o^)/

 

 

ネガティブな感情(この場合は怒りですが)を味わうとき、その感情を感じている自分を客観視しているもう一人の自分がいること。

何度も体験しないと簡単にはできませんが、それが上手くできたときは、怒っていてもとても嬉しいのです(笑)

 

 

 

さて、最終日は新花巻駅でレンタカーを借りて、早池峯神社(はやちねじんじゃ)へ向かいます。

実は、旅行の前日、夫はある方の講演会に参加しました。

そこで、瀬織津姫(せおりつひめ)の話を聞いたのだそうです。

瀬織津姫は、神道の大祓詞に登場する神様ですが、謎の多い方です。

天照大神(あまてらすおおみかみ)と並び称されたり、その妻(天照大神が男性神)という説、その荒魂という話、その他多くの姫神様と同一視され、瀬織津姫を祭神とする神社が全国にたくさんあるのだそうです。

 

 

そして、そのひとつが岩手県の早池峰信仰でした。

早池峰山を中心として、東西南北の登山口に建立された4つの「早池峯神社」があり、「瀬織津姫」を祀っているといいます。

翌日から、岩手県の花巻に行く予定だった私達は「このタイミングで、この話を聞くということは、やっぱり行くでしょう!」

ということで、レンタカーを借りて早池峯神社を目指すことにしたんです。

 

 

早池峰山の東西南北にある早池峯神社ですが、北と東はすでにすたれていて、残っているのは西の花巻市にある神社と、南の遠野市にある神社です。

レンタカーでの移動を検討した結果、今回は南の遠野にある早池峯神社へ行き、そこから一ノ関まで走って猊鼻渓(げいびけい)の舟下りをすることにしました。

車は一ノ関の駅で返して、そこから新幹線に乗れるからです。

本当は西の花巻にある早池峯神社へも行きたかったのですが、今回は時間的に無理でした。

 

 

遠野の早池峯神社までは、1時間と少しでした。

ただ、途中コンビニで飲み物でも買おうと思っていたのに、まるでお店がなくて驚きました。

都会の感覚とは違いますね。

半分以上走ったところでようやく、飲み物を買うことができました。

 

 

早池峯神社は本当に素敵な場所でした。

鳥居をくぐって階段を上ると神門があり、その先には、両側にまっすぐな杉の木が並ぶ参道があります。

参道を進むと立派な拝殿があります。

その先の階段を上って、やっと本殿へ。

本殿わきには夫婦イチイの木がありました。

※並んだのが夫婦イチイだと思ったら、この写真は(雄)で(雌)は別だったみたい(笑)

 

 

とても、とても心地よい場で、またゆっくり来たいと思いました。

この遠野の早池峯神社は座敷童の伝説があるそうです。

夫は帰宅した夜、美女と同衾している夢を見て、2人を私が立って見ているのに気づき「ああ、もう駄目だ。離婚される」と思ったのだとか。

夢とわかって、ホッとしたらしいのですが、その美女は座敷童か瀬織津姫だと思っているようです(笑)

 

 

早池峯神社から、舟下りのできる猊鼻渓(げいびけい)までは、車で約2時間半。

最後の船が15時だったので、ギリギリです。

車内では「カーナビが間違っている!」だの、「曲がり損ねたからUターンしろ!」だのと騒がしくしましたが、無事、猊鼻渓に着きました。

 

チケットを買って船に乗り込むのですが、すでに日が落ちかかっていてなかなか寒い。。。

それでも両側の奇岩や紅葉を眺めたり、船頭のお姉さんの話を聞いたりして楽しみました。

 

川にいる鴨が、売店で売っていた餌をもらおうと集まってきます。

コロナで舟がでない時期は、鴨はどこかに行ってしまっていたそうですが、営業開始とともに戻ってきたのだとか。鴨も大変ですね。

 

 

舟下りと言っても、最初は20分ほど川を上り、浜に降りて20分ほど散策、そしてまた川を下っていくというものです。

浜に降りて大猊鼻岩まで歩くと、そこでは『うん玉』という遊びができます。

「福」「縁」「寿」「愛」「願」「運」「恋」「絆」「禄」「財」

10種類から好きな運玉を選んで、対岸の穴に投げ込むのだそうです。※運玉5個で100円

でも、遠くて、穴が小さ~い。

入ると証明書がもらえるくらい難易度高めでした。

 

 

紅葉も最後の色づきという感じですが、岩肌との対比で綺麗でした。

冬はコタツ船で雪景色を見ることもできるのだとか、それも面白そうですね。

 

 

猊鼻渓から一ノ関の駅に戻る途中、「何か食べよう」ということになりました。

舟下りで体が冷えていたので、夫の「ラーメンとか?」に大賛成!

食べログで評価の高かった、一ノ関駅前にある丸長(まるちょう)という店に行くことにしました。

 

 

ただ、開店が17時45分からで、新幹線は18時36分でした。

もちろん、新幹線はもう一本後でも良いのですが、帰宅が1時間遅くなります。

まあ、大丈夫だろうと店に行きました。

 

 

開店直後の一番乗りで座席について注文。

ここはなんと、晩酌セット1,600円というのがあって、

中ジョッキまたは日本酒 2杯
餃子
ラーメンまたはつけ麺
おつまみ付き

という充実の内容!

私はラーメンと餃子で、夫はこの晩酌セットにしました。

それが、間違いの元だったんです!

 

 

ビールとおつまみがきて「いいねぇ」と言っていると、後から入ってきた人のラーメンが先に出ています。

「あれ?」と思ったところに、私だけにラーメンが。。。

店主さんは晩酌はゆっくり楽しむものと思って、彼のラーメンをわざわざ後にしてくれていたんです!

素敵な心配りですが、私達は新幹線の時間があるので、「出してください!」と慌ててお願いし、夫のラーメンが出たのが18時15分頃。

急いで食べて、お店を出たのが18時25分頃です。

ラーメンは人気店だけあって、本当に美味しかったんですけどね。

 

荷物をかかえて駅まで走り、その手前で私が切符を確認しようとしたとき、なんと!!

ショルダーバッグをお店に忘れてきたことに気づきました(きゃ~)。

最後の最後まで、なんという旅だ!と思いつつ、お店に駆け戻り、バッグを持って駅へ。

こんなに走ったのは何年振りかしら(そんなに早く走れないけど…)

夫はすべての荷物を持って、特急券を買うため先に改札へ。

なんとか無事、新幹線に乗ることができました。

 

 

これで、二泊三日の夫婦ドタバタ旅は終わりました。

今回は本当に私のチョンボが多かった旅でした(^^;>

ただ、予定通り・計画通りではなく、その時その場でしたいことをすることのできた旅行だったと思います。

それが、今の私に必要なメッセージかもしれないですね。

とても満足のいく夫婦旅だったと思います。

また、いつかこんな旅行記が書ける日が来ることを心より願います\(^o^)/

旅行記

Posted by inoue